【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。
Vol.32 パパママ、お兄ちゃんと双子ちゃん（男女）の5人で暮らす藤戸家。山好きが高じてアウトドアショップで仕事をするようになったという藤戸ママと、一緒に山を楽しむ娘さんとの休日にお邪魔しました。
藤戸さんと山との出会いは、娘さんが年少の時。「自然が好きだった私は、自分の子供たちには自然の中でしっかり学んで考える力をつけて欲しいと思っていました。そんなこともあって自身も登山を始めることに。住まいも自然が多いところを選びましたので、子供たちも普段から下校後に家でテレビゲームをするのではなく、ランドセルをおいてそのまま外に飛び出し、虫取り魚捕りと大自然の中で遊ぶような子どもたちに育ちました。お兄ちゃんが小学5年生になった時にマラソン大会でもっと早く走りたいといいだしてランニングを始めたので、それに付き合う形で私と双子も走るように。それを見た友人から、自宅も山に囲まれているし走るのが好きなら‘トレイルランニング’やってみたら？と言われたのを機に山を走るようにもなりました」と藤戸さん。子育ての中で山との関わりが深まっていったそうで、最近は娘さんと一緒に登山やトレランを楽しんでいらっしゃるそうです。
宝登山が大好きなので、職場も宝登山の麓にあるアウトドアショップを選んだという藤戸さん。「大好きな宝登山でひとっ走りしてから出勤、なんてこともありますし、夕方宝登山を走ってから自宅に帰ることもあります。山頂の近くには寶登山神社の奥宮があって、そこにお茶屋があるんです。夕方走っていくとお茶屋のおかみさんが奏でる三味線が聞こえてきて、いつもその音色には癒されています」と藤戸さん。宝登山には娘さんともよく来るそうで、山を登るのも走るのも好きという娘さんはとても活発なのだとか。「山頂にある藤の木のブランコが子供たちのお気に入りの場所で、お転婆な娘は中学生になってもいまだに木を見ると登っちゃうんです（笑）」とおっしゃっていました。
藤戸さんは登山中急病人に遭遇したことがあるそうです。「登山道にザックだけがポツンと置かれていたので、あれと思って近くを見ると人が倒れていました。大丈夫ですか？と声をかけても意識朦朧でした。最初は周りに誰もいなかったのでとても焦りましたが、下山してきた男性が手伝ってくださったのでその方は無事に救助されました。そんな体験もあり、ファーストエイドの講習会にも参加しています。よく娘と山に行きますが、山の中では何があるかわかりません。もしかしたら私が倒れてしまうかもしれない。だから一人でも大丈夫なように、もし私が倒れたらどうしたらいいかなど色々と教え込んでいます」と藤戸さん。山の歩き方などは教えたわけではないけれど、小さな頃から山に来ているので歩く時も走るときも娘は迷いなくすいすい進んでいくんです、とおっしゃっていました。
山に行く時に気を付けていることを伺うと、「もちろんココヘリを持つこと。そして家族にはアプリを使って足跡をシェアして、今ここにいるよっていうのが分かるようにしています。娘とはいつも一緒に行くのですが、山の中ではバラバラになることもあるのでココヘリはそれぞれ入会しました。また山行を把握するためだけでなく、安全のためにも登山計画書しっかりと書くようにしていますし、もちろん娘にも自分で書かせています」と藤戸さん。
「ココヘリを持つようになって、やっぱり安心感があります。自分に万が一何かあったとき、家族に迷惑をかけるのは一番避けたいと思っています。家族の為にも自分の為にも、ココヘリが万が一の際のお守りになっています。山に行くのは私と娘の‘女子チーム’です。そして、帰りを待つのはパパと息子たち‘男子チーム’です。うちでは決めた時間に下山連絡がなければココヘリに通報してね、とココヘリの捜索要請窓口の電話番号をリビングのボードに貼って‘男子チーム’に託しています」と写真を見せてくださいました。
「最近は友人や娘とアルプスによく行っています。頂上を目指すのだけが全てだと思ってないので、行けるとこまででもいいかな、の精神で安全一番で登っています。子どもたちも大きくなりましたし、家族みんなでまた登山に出かけたいとも思っています。娘はパパっ子なので喜びますし。そして将来子供たちがそれぞれ大人になり、自分自身でその場所を訪れた時に思い出してくれたら嬉しいので山での思い出を一緒にたくさん作れたらいいな、と思っています」と藤戸さん。
山が大好きな藤戸さんと共に自然を楽しむ娘さん。そしてそれを応援しながら帰りを待つご家族。みんなの思い出とこれからにココヘリも寄り添い続けます。
＃ココヘリ
