訓練の概要と、ココヘリを活用した捜索・救助の連携内容を紹介します。


ココヘリの捜索活動で使用する受信機器を実際にご覧いただきながら、機器の仕組みや電波の特性、現場での運用方法について説明しました。埼玉県警察との協定に基づく連携をさらに深め、山岳遭難者の早期発見につなげるため、捜索時に機器をより効果的に活用するための知識と運用上のポイントを共有しました。
あわせて、ココヘリのドローン捜索隊が実施している捜索活動について、活動の概要や捜索方法、運用事例を交えて紹介しました。座学を通じて、受信機器とドローンを活用した捜索への理解を深め、後半の実動訓練につなげました。

訓練の後半では、登山中のグループが下山予定時刻を過ぎても戻らないという想定のもと、通報受付から会員情報の照会、発信機の電波を活用した位置特定、地上での捜索まで、実際の遭難対応の流れに沿って訓練を実施しました。
1.県警担当者よりココヘリへの会員照会
2.山中に設置した発信機(遭難者)の電波をココヘリが捉え、位置状況を提供。
→今回はヘリではなくドローンを使用
3.受信機を使って電波を捉えながら発信機(遭難者)の位置を絞り込み、発見。
→電波強度や距離表示を確認しながら、どの方向に進むべきかを判断し、実際に発信機の発見までの訓練を実施しました。

ドローンに受信機を搭載し、上空から発信機の電波を捉えることで、広い範囲から遭難者がいる可能性の高いエリアを絞り込みます。訓練では、ドローンの向きや移動に伴う電波強度の変化を確認しながら、遭難者(発信機)がいる方角や距離を推定。緯度経度を記録し、地図上に捜索範囲を設定したうえで、地上隊が現地へ向かいます。山岳地帯では、地形や樹木、尾根などの影響により、地上からの電波受信が難しい場合がありますが、上空から広範囲を確認できるドローンを活用することで、より効率的な捜索につながります。

位置情報の提供を受けた後の地上捜索では、地上捜索隊が受信機を持ち、電波強度の変化を確認しながら捜索。電波が必ずしも直線的に届くわけではなく、斜面や尾根、障害物の影響を受けることを体感。高い場所へ移動する、稜線に上がって確認する、方向を変えて再度サーチするなど、現場で必要となる判断についても訓練の中で行いました。
訓練後には、実際の捜索現場での課題や、受信機・ドローンの運用方法について意見交換を実施。隊員からは捜索時の操作負担や、より効率的なサーチ方法に関する質問・要望も寄せられました。 山岳遭難において、遭難者を一刻も早く発見し、救助につなげるためには、日頃からの連携と、実践的な訓練の積み重ねが重要です。
ココヘリは今後も、遭難者の早期発見・早期救助に貢献できるよう、捜索技術の向上と関係機関との連携強化に取り組んでまいります。