【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。
Vol.23 アウトドアの専門学校で学び、新潟のアウトドアショップWESTのスタッフとして働く藤本さん。専門知識やスキルを元に、お客様のニーズや要望に合わせた商品の提案やアドバイスを行い、最適な装備の選定をサポートしていらっしゃいます。お仕事も、ご自身の趣味も登山やトレランという藤本さんの日常にお邪魔しました。
兵庫出身の藤本さんが登山を始めたのは高校生の時。冒険の延長で六甲山に登っていたそうです。「六甲山が近かったので、高校の時友人と、しっかりとした装備や知識も無いまま友人たちと冒険に行こうぜみたいな、そんな感じでした。今思うとよく遭難しなかったなと思うのですが…」と藤本さん。高校卒業後、安定しているという理由で公務員になったものの、何か違うと感じ退職。山が好きだったので、もっと山について学びたいと日本で唯一の自然ガイド養成校「i-nac 国際自然環境アウトドア専門学校」に入学。そこでみっちり3年間学んだそうです。
在学中さぞかし多くの山を登られたかと思いきや、プライベートではあまり山には登らなかったそうです。「専門学校の授業でもうお腹いっぱいで。プライベートではほぼ山には行かなかったのです。山に行くのは好きだったはずなのに、その時はプライベートまでやり始めたら他の事が出来なくなると考えてしまい…。もしかして自分は山があまり好きじゃないのかもしれない?と思いましたが、登山道具を触るのは好きだったためガイドの道ではなく山用品を販売するWESTへ就職しました。ところが就職してからはプライベートでも山に行くように。好きな時に好きな山に行けば良いですし、気分が乗らない時には行かなくても良い、そうするとあらためて山が楽しいなと思いました。結論として私はやっぱり山が好きだったんです。今はいつも山に登ったり、山を走ったり…楽しんでいます」と藤本さん。お客様のニーズに合ったものを案内できるように、プライベートで山に行ったときにも色々と道具を試していらっしゃるそうです。お仕事熱心ですね!
山に行くときに気を付けていることを伺うと「まずは登山届を出す。それは学校で叩き込まれていますのでそこは完璧ですよ。やらないと気持ち悪いんです。トレランスタイルの時にはどうしても持って行くものが少なくなってしまいますが、夏でも防寒着やエマージェンシーシートなど、何か体を温めるものを必ず持って行くようにしています。やはり最悪の事態を想定した上で道具を選択し、持って行くことです。」とおっしゃっていました。
藤本さんのココヘリ入会のきっかけは、お店でココヘリの取り扱いが開始したことだったそうです。「今一人暮らしですけど、ショップスタッフとして働いているので、何日も行方不明になるよりすぐに発見された方が良いかなと思って。万が一最悪の時には、自分のためというか、周りが困らないように、ショップスタッフとして恥ずかしくないように、対策としてココヘリへ入会しました。山に行くときは店長や同僚にどこに行くかを伝えておき、無事下山したらコンパスの下山通知ボタンを押すことにしています。後は次の日出勤していたらOKみたいな感じですね」遠くに住んでいるご家族ではなく、いつも一緒にいて変化に敏感なスタッフ同士で、お互いを見守っていらっしゃるそうです。
登山にトレラン、クライミングにと山を楽しむ藤本さんには目標があるそうです。「TJARに出場したいと思っています。2024年の大会にはまだ準備ができないと思うので、2026年。日本海から南北アルプス登って太平洋に出て…すごいロマンがある。今は100マイルが私の最長距離なので、まずはそれ以上の距離でも心が折れないメンタルを育てて、体力面の強化もしていきたいと思っています。どこまで自分ができるのか。今からどんどん距離を伸ばしつつメンタルも鍛えながら、チャレンジできたらいいなと思っています。言ってしまった!もう後には引けないですね(笑)」と藤本さん。2026年の大会楽しみにしていますね!
自らに向き合い、お仕事でもお客様に向き合い続ける藤本さんのこれからのチャレンジにココヘリも寄り添い続けます。
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