ココヘリは公的機関とどう連携する?

山で行方が分からなくなると、通報を受けてから、捜索、救助、搬送と対応が進みます。ココヘリは、捜索に「電波を使った捜索手段」と「ヘリとドローンでの捜索体制」を追加し、救助は「公的機関に引き継ぐ」のを基本としています。このページでは、ココヘリの役割(できること)を整理しながら、実際の現場で公的機関とどう連携しているのかを解説します。
遭難すると、捜索・救助はどう進む?
通報から搬送までは、4つの段階に分かれます。見つけたところで終わりではなく、そこから救出と搬送が続きます。
通報を受ける
山で動けなくなったときご本人から、あるいは下山予定を過ぎても連絡がつかないときにご家族等から通報します。ご本人が通報できないときは、ご家族からの連絡が起点になります。
情報を集めて、探し方を決める
GPSの位置情報、登山計画や、ご家族への聞き取りからご本人の体力や性格、行動のクセなども分析し、どこを、どうやって探すかを的確に決めます。
捜索する
ヘリコプターやドローンによる上空からの捜索や、地上からの捜索を行います。事前に集めた情報や現場のリアルな状況(地形や天候など)から、遭難者の行動を予測し、探します。
救助・搬送する
見つけた人と周囲の状況に応じて、応急処置や危険な場所からの救出を行い、安全な場所や病院へ運びます。ケガの程度と地形に応じて、ヘリで吊り上げるか、地上を担架で運ぶかが決まります。
ココヘリは、【③ 捜索する】に特化した捜索サービスです。「電波を使った捜索手段」と「ヘリとドローンでの捜索体制」により、生存率を左右する早期発見に貢献。
公的機関の捜索に加えて、なぜココヘリが必要?
山の捜索には、「地形や樹木に阻まれて見つけにくい」「圏外や意識喪失等により自力でSOSを出せない」等の課題があります。こうした状況でも、あなたの位置を正確に捉え、早期発見に導く仕組みがココヘリです。
山中は見通しが悪く、目視で見つけにくい
山中では、地形の起伏や樹木などで見通せない場所があり、遭難者が近くにいても見落としてしまうことがあります。

本人から、居場所を伝えられないことがある
圏外やスマートフォンの電池切れ、あるいは本人が意識を失っている場合など、自力で救助を呼べないことがあります。ご家族とGPSを共有していても、「最後に電波が届いた場所」が、いま居る場所とは限りません。
実際に、山岳遭難のおよそ4件に1件は、ご本人からの通報がされていません。
ココヘリはどうやって捜索をしている?
ココヘリは、会員が携行する発信機の電波を、ヘリコプター・ドローンや地上隊の受信機で直接キャッチします。これにより「姿が見えなくても」「助けを呼べない」という状況下でも、遭難者を見つけることが出来ます。
姿が見えなくても、近づいているかどうかが分かる
ココヘリの電波は、木々などの遮蔽物があっても、遠くへ届きます。捜索隊は受信した電波の強弱を頼りに距離を詰め、目視では発見できない木々や尾根の先にいる人でも、見つけ出します。

目視では見つからない場所でも、電波なら手がかりになる
ご本人が連絡できなくても、いま居る場所から電波が届き続ける
発信機は携帯電話の通信網を使わず、ご本人の意識がなくても電波を出し続けます。ご家族に共有されるGPSの「最後に通信できた過去の位置」ではなく、「いま現在ご本人が居る場所」からの電波を直接捉え、効率的に捜索が可能です。

GPSの位置情報が家族に届く場合でも、その位置は最後に通信が出来た場所のため、遭難者の現在地からは離れている場合があります。
ココヘリはなぜ公的機関に救助を引き継ぐ?
ココヘリは「いち早く遭難者を見つけること」に全力を注いでいます。発見後の救助は、専門装備と高度な訓練を受けた公的機関へ迅速に引き継ぐのは、安全に助け出すための「最善の選択」だからです。
ヘリコプターでの救助に必要な専門装備
山中から人を安全に吊り上げるには、「ホイスト」という専用の巻き上げ装置が必要です。ココヘリを含む民間ヘリにはほとんど搭載されていない特殊な装備ですが、公的機関にはこの専用機が全国規模で配備されています。
救助に関する訓練や実績
公的機関の救助隊員は、ホイストでの降下や急斜面からの引き上げ、けが人への応急処置など、あらゆる状況を想定した高度な訓練を積んでいます。その救助技術と日々の出動実績こそが、遭難者の命を繋ぐ力となります。
ココヘリは公的機関と、どう連携している?
通報から救助・搬送までのそれぞれの段階で情報共有が行われます。さらに、合同訓練を通じて受信機の使い方や電波による捜索方法を共有し、警察や消防が受信機を使って捜索することもあります。
通報を受ける
ご家族やご本人からの直接の通報だけでなく、警察や消防から「遭難者がココヘリの会員ではないか」という照会を起点に連携が始まるケースもあります。
情報を集めて、探し方を決める
登山計画、アプリに残った位置記録、会員情報などを共有し、お互いの捜索ルートの検討や、ヘリコプターを飛ばす順番などの調整を行います。
捜索する
状況を共有しながら捜索を行い、発見後はただちに公的機関へ位置情報を引き継ぎます。また、専用の受信機を導入している公的機関も多数あるため、公的機関が直接電波を捉えて早期発見に至るケースもあります。
救助・搬送する
基本的には、公的機関が救助・搬送を行いますが、状況に応じて、ココヘリの地上部隊が搬送、公的機関に引き継ぐといったケースもあります。
※ココヘリはヘリでの救助は行えません

埼玉県警察との合同訓練


















