道迷いによる遭難事案です。ルートを外れ、引き返せない状態での通報。幸い、携帯電話の電波が繋がる場所だったため、警察からの待機指示後、ココヘリからは雪洞の準備や体温の維持など冬山での待機方法を伝え、同時にココヘリ会員証(発信機)をストックの先にぶら下げるよう指示。防災ヘリ搭載のココヘリ受信機が迅速に電波を受信できるよう体制を整えました。その後、防災ヘリが本人を迅速に発見・救助を行い、保護されました。現地捜索隊からは、GPS情報はとれているものの、ホワイトアウトや他の要因で最後絞りきれないケースが多いのでココヘリ受信機は助かる、というコメントをいただきました。
本捜索事案では、警察・消防の迅速な対応での発見・救助が行われました。荒天のためヘリが飛べず、地上部隊の捜索を待つために、ビバークが必要な状況も多数発生しています。登山前には、ツェルトやエマージェンシーシート、などのもしもの装備を必ずご確認ください。ココヘリは迅速に現地警察・消防・捜索協力者と連携を取り、捜索協力を行なっています。ホワイトアウトや雪庇の下への滑落という難しい状況の中でも、ココヘリ受信機を持った捜索部隊によって、会員様の早期発見を実現しています。