【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。
Vol.28 2023年GTNS(ゴールデントレイルナショナルシリーズ)ジャパン女子総合2位で、日本代表としてイタリアでの世界選手権に出場したという実力者。普段はお仕事をしながら、月一でトレランイベントを開催。また、“浮遊ガール ナミNAMI”としてもご活躍中のナミさんの休日にお邪魔しました。
「大学生まで陸上競技を続けたので、もともと走るのは好きでした。社会2年目に、運動不足だしまた走ろうかな?と思ったのです。短距離の選手だった私には、長距離の競技は辛そうなイメージがありましたが、山の景色を見ながら走れるトレランを知ってチャレンジすることにしました。シューズを買いに行ったときにトレランのイベントに早速エントリー。そのイベントがそれはもう楽しくて!すっかりトレランにハマってしまいました。土の匂いや景色、野生に還るような解放感など、山の環境に心惹かれたのだと思います。そんな山で過ごす時間にもうビビッときてしまい…トレランのほかにもハイキングやテント泊など山遊び全般を楽しみ始めました。入社して初めての配属先が石川県で、友達もいないし雪にも慣れていなかったので心配でしたが、山のおかげで石川での生活がすごく楽しくなりました。どんどん友達が増え、テント泊できる友達もでき、どんどん自分の世界が広がりました。私にとってテント泊の魅力は、朝起きてテントを開けた瞬間に見る景色。それがもう最高なのです。翌朝の景色を想像してワクワクしながらテントを設置しています(笑)」と、トレランをきっかけに山で過ごす時間そのものに魅了されたことを教えてくださいました。
山遊び全般を楽しんでいらっしゃるナミさんが山に行く時心掛けていることを伺うと、「ちゃんとココヘリを持つ!事前に両親にLINEで行ってくると連絡する、そして下山したら帰ってきたよと連絡を入れることです。ココヘリの緊急連絡先を伝えて、万が一下山連絡が無いときにはここに連絡してね、とお願いしています。そして無理をしないこと。走っている最中には欲張って距離伸ばしてしまいがちなのですが、暗くなったら危険なので予め決めた時間になった場合は引き返す勇気を持つようにしています。それと装備。トレイルランナーなので荷物を軽くしたい気持ちはあるのですが、自分が決めたエマージェンシーセットは増えることがあっても減らすことはないです」とおっしゃっていました。
ナミさんのココヘリ入会のきっかけは、山仲間からの勧めだったそうです。「アルプスとか高い山に行くようになった時に仲間から、“アルプスに行く心構え“の話があったのですが、その中でココヘリと山岳保険はあったほうが良いと教えてもらいすぐ入会しました。私はトレランのイベントを月に1回開催しているのですが、最初に持ち物の話をしっかりとしています。楽しんでほしいけど、楽しむために守るべきことやすべきことがあるということをイベントに参加してくださった方へ伝えられればと思っています。やっぱり安全じゃないと楽しくない。私は山の知識を、山の仲間達からたくさん教えてもらった。良い仲間たちに出会うことができたと思います。私自身も慎重な性格なので、そういう慎重な人たちと関わったってことなのかな。一人だとやっぱり怖い。私はスタートがイベント参加だった。そこでしっかりと教えてもらったというのもあり、最初の一歩が大切だと考えています。だから私のイベントでもしっかり安全について伝えるようにしたいのです」とおっしゃっていました。
浮遊写真のInstagramで人気のナミさん。浮遊写真を始めたきっかけを伺いました。「普通に山頂で記念撮影をしていたのですが、浮遊している写真をたまたまテレビで見て、これを山でやったら面白いかもしれないと思いました。非日常×非日常はすごく面白いし、景色もいいし!と。それから浮遊写真専用のアカウントを立ち上げました。今では多くの方にみていただいています。私の浮遊写真をきっかけに、“初めて山やりました!”“トレラン始めました!”という方がいらっしゃるのがすごく嬉しいです。私自身も、山に出会ったことで友達が増えて世界が広がり、人生がすごく楽しくなりました。私の浮遊写真がInstagramを見てくださっている方の世界が広がるきっかけになれていることがとても嬉しいです。イベントで今日初めてですという方も何人かいらっしゃることも嬉しいですし、何より皆さんと一緒に走ることが楽しいです」とナミさん。
大会参加をきっかけに山の魅力を知り、そこで出会った仲間と安全に楽しむ。
そして自分の活動を通じてそれを広げる。ナミさんのこれからの活躍のそばにココヘリも寄り添います。
#ココヘリ