【連載企画】COCOHELI STORIES 「いってきます」と「おかえりなさい」の間に。
Vol.20 平日の仕事の気分転換のため、休日は一緒に山登りを楽しまれている新井様ご夫妻。自然を愛するお二人の縁を繋いだのは、ある山でした。そんなお二人の休日にお邪魔しました。
新井さんが登山を始めたきっかけは、富士登山。「24歳の時、日本人だし富士山は登りたいなと思ったのが登山を始めたきっかけです。仲間と7、8回は登りました。それから蛭が岳や日光白根山などの関東の山を登るようになりました」と新井さん。一方山と自然を愛するご両親の元で育った奥様は、幼い頃から自然に親しんでいたこともあり、大人になってからもご家族と一緒に戦場ヶ原や尾瀬をハイキングすることがあったそうです。そんな時「せっかくなので日本一高い山にも登ってみたいなぁ」と思ったのがきっかけで富士登山に挑戦することに。「富士山に登ってみたい」という話を職場でしたところ、富士山の事なら彼に聞けばいいと勧められたのが同じ会社で働く新井様。
富士登山の相談をきっかけに出会ったお二人。「富士山が二人の出会いのきっかけだったので、ウェディングケーキも富士山だったんですよ」と写真を見せてくださいました。リアルな富士山とお二人のザックがデザインされた、自然を愛するお二人らしい素敵なウェディングケーキでした。
ココヘリ入会のきっかけを伺うと、先に入会されたのは奥様との事。「若いころ登山サークルに入っていた父から『なにもないのが普通だけど、事故にあいたくてあう人はいない。山をやるのであれば必ず保険は入り、登山届を必ず出せ』と言われていたのでjROには入っていましたし登山届も必ず書いていました。昨年ココヘリとjROが合併して切り替わるタイミングでココヘリに入ろうと思っていたら、偶然YAMAHACKさんの企画でココヘリが当選。入会することができました」と奥様。「僕はインソールが欲しかったので、これはいい!と思ってセットパッケージで入会しました。実は僕、立山の雄山で滑落したことがあるんです。万が一自分が動けなくなった場合に備える必要を感じていたこともあり入会しました。安心感のために入会した感じです。実は自分自身では落ちた時のことをあまり鮮明に覚えてないのですが…」と旦那様。実はその時にも一緒にいた奥様。その様子を話していただきました。「つづら折りの道で、私の一段下を同じ方向に向かって彼が歩いていた時、ずるっと滑ったのでしりもちをつくかなと思っていたら、なぜか崖のほうを向いてそのまま落ちていきました。頭から飛び込んで、バーンっと跳ね返り、また跳ね上がって見えなくなりました。大きな岩がある所だったので、大怪我したかもしれないとドキドキしながら「大丈夫⁉頭を打っていない?」と声をかけると、前を歩いていた方が「背中から落ちたから頭は打っていません。大丈夫です!」と教えてくださり、少しだけほっとしました。今でもはっきり覚えていて、少しトラウマになっています」と奥様。ご本人よりも滑落の様子を見てしまった奥様の方が恐怖を感じたそうです。パンパンに荷物が入っていたザックがクッションとなり、頭を打たずに済んだ新井さんですが、両手両脚に怪我を負い今も傷が残っているそうです。十分に気を付けていたとしても、なにがあるかわからないのが山ですね。
ココヘリに入会してみてどうですか?と伺うと、「やっぱり何かあった時、自分を探してくれるという安心感があります。正直だんだん年取ってきて足許が不安になってきたこともあります。同様に妻が友達と出かける時にも、ココヘリを持っていれば何かあっても探してあげられると思っています」と新井さん。
お二人の登山の楽しみの一つが山小屋。中でも赤岳鉱泉には毎年訪れ、最近は赤岳鉱泉で年越しをしたり、アイスキャンディ―フェスティバルへ参加したりするのを楽しみになさっているそうです。お二人とも赤岳鉱泉のご主人太貴さんの大ファンで、「赤岳鉱泉に関しては登山よりも彼の笑顔に会いに行くのが目的です」と旦那様。「山小屋の手ぬぐいを集めていて、どれも思い出が詰まっています。こういうものがあるとその山行の思い出が蘇ってくる。景色や山小屋グルメ、そこで出会う人との触れ合いを楽しんでいます」と奥様がかわいらしい笑顔でお気に入りのグッズを手に話してくださいました。結婚してからは、二人で様々な山にチャレンジしていらっしゃるそうです。
「いろいろな山を登っていくうちに百名山というものを知り、赤岳から始まって今は49座。二人でのんびりチャレンジします。登山するにあたり、山小屋やショップや登山客の方々、仲間に感謝してこれからも続けていきたいです。」と旦那様。天候が悪いときは安全のために無理をせず、登山は諦めて二人で観光なさるそうです。お気に入りの手ぬぐいやグッズで山の思い出を楽しみながら、のんびり百名山を巡るお二人。これからも末続くお二人の旅のそばにはココヘリが寄り添い続けます。
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