登山をする上で必ず想定しておくべき「ビバーク」。もしもの時、被害を最小限に抑えるためにも、必携品として持っておきましょう。
ココヘリ安全登山学校が推奨するいざという時あなたを助ける 持っておくべきエマージェンシーグッズ装備3選。
主に道迷いなどによる遭難時や悪天候時に雨や風から体を守るために使用する簡易テントのことで、ビバークシェルターと呼ばれることもあります。ツェルトはテントに比べると居住性や防水性・耐久性などは劣りますが、一方で、持ち運びやすさを優先し、軽さ・コンパクト性を重視しています。
使い方もテントのように張るだけではなく、ストックや立木を利用して張ったり、単に被ったり、包まったりと利用状況に合わせ柔軟に対応することができる優れたアイテムです。ただしツェルトはお守りではありません。優れたアイテムを使いこなすためには、必ず一度は袋から出して使用方法を確認しましょう。場合によっては自分なりにカスタマイズすることも重要です。登山には必ず何らかのリスクが伴うため、残念ながら絶対安全はありません。もしもの時にツェルトは登山の必携のアイテムです。日帰り登山でもツェルトは携帯しましょう。
ツェルトを家と考えるとエマージェンシーシートは布団のような存在です。広げると幅142cm、高さ213cmのサイズ。
もしもの時には薄く、軽く、コンパクトで、一見頼りなさそうなこのシートがとても頼りになるアイテムであることを実感すると思います。防寒性能や防水性能があり、包まることで風除けにもなり、雨天時には雨もしのぐこともできます。また寝袋と一緒に使うことで寝袋の保温性能をあげ、非常時にはタープやザックカバーとして使用することも可能なアイテムです。登山やアウトドアで持ち歩くだけでなく、災害時にも必ず役立つエマージェンシーシートは布団のような存在ゆえにグループでの山行でも1人1個の携帯をお勧めします。
ヘッドランプは登山靴、ザック、レインウエアーの登山三種の神器と同様に、日帰りの山行でも必須とされる持ち物です。電灯があり整備された道がある街の中に住んでいると夜でもライトなしで歩けてしまいます。しかし山は違います。日が落ちると辺りは正に漆黒の闇となります。日が暮れてもビバークせずに下山したほうがリスク回避につながるケースもありますが、人間には残念ながら夜行生物のように暗闇でも回りが見える機能を備えていません。そんな暗闇でサポートをしてくれるのがヘッドランプです。
日帰り登山ではライトを持っていかない登山者も見受けられますが、特に秋から冬にかけては日暮れが早く1時間予定が狂っただけで暗闇ということもあります。泊りの山行はもちろんですが日帰りでも必ず携行しましょう。できるだけ予備バッテリーや予備ライトも携帯しましょう。