登山やバックパッキングで使うことを想定してつくられたテントは、とてもコンパクト

2024-08-13

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山岳テントは、スペックではなく使い勝手で選ぶ

 現在市場にある自立式ダブルウォールの一人用テントの多くは重量が1kg台前半(1.1~1.2kg台)ですが、本体を構成する生地やフレームの進化、デザインの工夫によって1kgを切る超軽量モデルも増えてきました。「背負う道具は少しでも軽くしたい」のでこうしたモデルはとても魅力的に見えますが、テントの扱いに慣れない初心者が飛びつくのは要注意です。すべての道具に共通することですが、軽くするためには何かをあきらめなくてはいけません。多くの場合、それは耐久性です。ボトムの生地を薄くすれば軽くなりますが、破れやすくなります。グラウンドシートを敷けばボトムは守れますが、そのシートは何グラムあるでしょうか?

 同じようにフレームを細いものに替えればそのぶん軽量化できますが、破損のリスクは高まります。山のテント場でフレームが折れてしまったら、その場で対応できるでしょうか? もしも自信がないなら、超軽量テントに手を出すのはちょっと待った。購入時はスペックだけで判断せず、自分の使い方や使用場面をよく考えて選びましょう。ちなみに、多くのテントはペグや張り綱、収納袋などすべてを合計した「総重量」と本体とフライシート、フレームのみの重量を合計した「最小重量」を掲示しています。付属品は部分的に省略したり、自分が使いやすいものに交換することで、より使いやすくなります。