ヒマラヤでも南極でもハイドレーション

2024-07-13

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ハイドレーションの上手な使い方

 水筒で水を持ち運び、休憩のたびにバックパックから取り出していると、多くの場合はついつい飲みすぎてしまいます。これはマズいやり方。喉の乾きは脱水の兆しです。よく言われるように、「喉が渇いてからでは遅い」のです。ハイドレーションは、この問題を解決してくれる道具です。

 その最大の利点は、歩行中に足を止めずに一口ずつ飲めること。グループで行動しているときも他のメンバーに気兼ねせずに水分補給できます。コツは、一口ずつちびちび。汗で流れ出た水を、すかさず補うようなイメージです。国際山岳ガイドの近藤謙司さんはヒマラヤや南極でもハイドレーションを使っています。ホースにはカバーを付け、寒冷地の水道でポタポタと水を出し続けるようにこまめにちょっとずつ口に含み、さらに飲んだあとはひと吹きしてホースに残った水をリザーバーまで吹き戻します。こうすることで冬場も凍らせずに使用できます。